【国際政治】同盟とは?詳細解説します!

【国際政治】同盟とは?詳細解説します!

この記事では同盟とは何かについて詳しく解説しています。

同盟とは他国と軍事的な協力関係を結ぶことですが、実態は簡単ではありません。今回は意外に奥深い同盟の世界をご紹介します。

難しい同盟の定義

自らの力だけで安全を確保できないと考える国家が他の国と軍事的な協力関係を結ぶことを同盟と言います。

しかし同盟をどのように定義するのかは非常に難しい問題で、多くの学者たちが多くの定義を提唱してきました。ここでは2つの定義をご紹介しましょう。

二つ以上の主権国家間による相互軍事援助の約束

一義的な機能は共通の敵に対し軍事的な力を結集させることであり、構成国を互いから守ることではない

このように同盟の定義は簡単には決まらないのですが、その背景には実際の同盟が持つ多様さがあると考えられています。

全くタイプの異なる2つの同盟の特徴を観察してみましょう。

1つ目がNATO(北大西洋条約機構)です。NATOでは

一カ国またはそれ以上の締約国に対する武力攻撃は全加盟国に対する攻撃とみなされる

として、攻撃を受けた国への支援を加盟国に義務付けています。

2つ目は日米同盟(日米安全保障条約)です。

日米同盟ではアメリカが攻撃された場合に日本がアメリカを支援する義務は課されていません。全加盟国に軍事的協力義務が課せられているNATOとは対照的です。

しかも同盟は時代が経過する中で元々の意味や意義が変化する場合も散見されます。

それを示すように同盟を

各構成国のパワー、安全保障、影響力を増大させることを意図した、複数国間における安全保障協力のための公式の約束

とする曖昧な定義もあります。このように同盟の実態は多様で、しかも時代によって変化し続けています。

同盟はどうやってできるのか?

同盟がどのような場面でどのような国によって結ばれるのでしょうか。

まずあげられるのが、同盟は他国の力に対抗し、均衡を作るために結ばれるとする考え方です。勢力均衡の手段とも言えますね。

他には「総合的能力」「近接性」「攻撃能力」「攻撃意図」に基づいて認識される「脅威」に対して均衡を図る「脅威の均衡」論も提示されています。

同盟の締結には共通の敵だけではなく、国家にとって何が利益や脅威なのかが関わっています

同盟のメリット・デメリット

同盟が持つ機能には

攻撃される可能性の低下

攻撃に対処する際の力の増加

同盟国が対立する同盟に参加することの阻止

の3つがあると考えられています。

他にも同盟の価値を対外的ではなく対内的な効果として見る向きもあります。対内的な効果とは同盟国との経済・文化的つながりの強化による国力増強を指します。

一方で、同盟にはリスクもあります。代表的なものは戦争の危険増大、行動範囲の狭小化などです。

同盟を結ぶと自らが望まない戦争へ巻き込まれる可能性が大きくなります。その恐怖から同盟へのコミットを減らせば、今度は本当に危険な時に同盟国に守ってもらえない可能性が高くなる可能性も出てきます。

同盟を結べば安心というわけではありません。

まとめ

日米同盟という言葉を聞く人は多いでしょう。しかし、同盟とは日米同盟がすべてではありません。世界中で安全を確保するために同盟が結ばれ、長い歴史の中で運用されてきました。同盟ごとにその実態は異なり、多様性があります。

同盟は直接的に平和を実現しようとする制度です。平和を実現したいと言っている人ほど同盟について知ることは肝要であるように思いました。

下宿先からは以上。