読書

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【書評】『韓国 現地からの報告ーセウォル号事件から文在寅政権まで』(ちくま新書)

今日の記事は先日ちくま書店から出た『韓国 現地からの報告ーセウォル号事件から文在寅政権まで』の書評です。 韓国 現地からの報告 posted with ヨメレバ 伊東 順子 筑摩書房 2020年03月09日 楽天ブックス Amazon Kindle 面白かったですね。 概要 作者は伊東順子さん。失礼ながらこの本を手に取るまで存じ上げませんでした。 著者紹介の欄には「編集・翻訳業」との書かれています […]

【読書術】仮説を立ててから本を読まないと意味ないよ

「リディラバジャーナル」というWeb メディアをやられている安倍敏樹さんにお会いしお話をしたことがあります。 安倍さんはかなり変わった経歴の持ち主ですがめちゃめちゃ頭がいいです。まさに博覧強記。少しお話ししただけで頭のよさがバンバンに伝わってきます。 安倍さんにこんな質問をしました。 どうしたらそこまでの知識がつけられるのですか? 安倍さんは やっぱり読み物だね。知識をつけようとしてはいけない。知 […]

【書評】『書くための文章読本』—タラちゃんにならないために

…と柄にもない文章を書いてしまいました。内容は半分くらい正しいです。 内容なんてどうでもいい。 それよりこの文章、どうですか? なんかバカっぽくないですか? …言葉が過ぎました。言い換えましょう。 文末が「です」ばっかりでタラちゃんみたいじゃないですか? そう。日本語の文章を書くとき、悩ましい問題があります。それは 文末が気付いたら同じになってしまう問題。 気付いたら「です」「ます」ばかりに… そ […]

カントが教えてくれた自己啓発本のクソさ

自己啓発本=麻薬 自己啓発本を読むのはクソです。 本当に自己啓発をしたいなら自らの内発的なエネルギーを用いなければならないからです。 ザクっと読める自己啓発本で高まったエネルギーなど大したエネルギーではありません。 自己啓発本はまさに麻薬。すぐにエネルギーは切れてしまいます。 本当にすごい人ほど自己啓発本なんて読んでいないのです。 古典を読もう 自己啓発本などに頼らずに自らを高め、自らを成長させよ […]

新型コロナが怖い人は人類の歴史に思いを馳せようぜ

こんなツイートをしました。今回はこのツイートを掘り下げます。 人類が打ち勝ってきた3つのもの 上のツイートを思いついたのは『ホモデウス』を読んでいた時のことでした。 ホモ・デウス 上 posted with ヨメレバ ユヴァル・ノア・ハラリ/柴田 裕之 河出書房新社 2018年09月05日 楽天ブックス Amazon Kindle 『ホモデウス』はこれからの時代、人類があらゆることに打ち勝ち、「デ […]

金日成は金正日に殺された説を検証③〜「北朝鮮はなぜ孤立するのか」を参考に

萩原遼の極端さ 過去2回の記事では1980年代から90年代にかけての北朝鮮内部の路線対立について『北朝鮮 真実の金王朝』(萩原 遼)を用いて研究してきた。萩原は金日成と金正日が1990年前後において対立していたとの主張をしている。 萩原は二人の対立は激しく、その結果、金正日が金日成を謀殺したとの結論を下している。しかし、これが正しいのかを証明する証拠はないから、この金正日による金日成謀殺説を立証す […]

【書評】『ルポ トランプ王国』〜本当の「壁」はどこにあるのか

世界がひっくり返った2016年アメリカ大統領選挙。大方の予想を裏切り、共和党・ドナルド=トランプが勝利した。 党の候補者選びの段階から相次ぐ放言・暴言を繰り返し、泡沫候補と見られていた彼がいつの間にか党候補になり、ついには大統領になった。 来年の11月、彼は大統領再選を見据えている。 なぜ彼は勝ったのだろう。彼に頼りたくなるアメリカ社会の思いとは。 丁寧な現地取材からトランプ勝利の背後にあるアメリ […]

書評 天児慧 『中国社会の政治体制』

『中国社会の政治体制』概観  『中国政治の社会態制』(以下、本書)は、地域研究者による中国地域研究の解説書である。筆者の研究生活は50年に渡り、その集大成として本書を位置付けている。本書は著者の中国地域研究の粋が凝縮された骨太の内容になっている。  以下、本書の展開を概観する。まず筆者の専門である地域研究についての意義が強調される。その後、中国社会を「四つの大規模制」と「四つの断層制」から捉える。 […]

集団的自衛権ってなんだ?そんな人に読んでほしい一冊!「平和のための戦争論」の書評!

『平和のための戦争論』概略  『平和のための戦争論』(以下、本書)は、2014年7月の安倍政権による集団的自衛権行使容認の閣議決定を受ける形で出版された。この集団的自衛権の行使容認は日本の戦後外交の方針を一変させるものとして受け止められている。集団的自衛権の行使容認によって、自衛目的以外での自衛隊による武力行使が容認されることになったのである。他国防衛を目的に自衛隊の実力を使う選択が可能になったの […]

冷戦史を学ぶには必須の一冊!「冷戦史」の書評!

「冷戦史」概略  まず、「冷戦史」(以下、本書)の概略について簡潔に述べたい。第二次世界大戦終了から1989年に終了宣言が出るまで続いた「冷戦」。その歴史をコンパクトにまとめたのが本書である。本書は歴史書として1945年から1989年までの冷戦の展開を扱っている。著者はロバート=マクマン。アメリカ出身の国際政治史の専門家で、現在はオハイオ州立大学歴史学部名誉教授を務めている。政治史を専門とし、本書 […]