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【1日目②】トランプを支持するホストの心境はいかに!?

【1日目②】トランプを支持するホストの心境はいかに!?

1日目 Part1はこちら→【1日目】旅の開幕【サンフランシスコ詐欺】

予定

僕を乗せたユナイテッド航空876便は定刻の9時10分より少し早くにサンフランシスコ国際空港に到着した。

今回の12日間の中で、僕は2つの家にステイする予定になっている。

今日から8月1日までが、ジーンさんとパットさん夫妻。8月2日から9日までがマリーンさんの家の予定だ。

ということで、空港からエルドラドまで向かわないといけないのだが、その前に当然だが入国審査を受けなければいけない。

 

英弱の僕にとって、入国審査は強制送還の恐怖がちらつく、とーっても緊張するイベントなのだ。

 

飛行機を降り、ああ。確かにこんな感じだった。僕は7年ぶりに再会したサンフランシスコ国際空港の入国審査ゾーンを懐かしむ。

冷汗

7年前はこの入国審査で汗をびっしょりかいた。

ハリーポッターに出てくるあの先生。スネイプ先生。あいつにそっくりの入国審査官にぶち当たったのだ。僕の何が気に入らないのか。スネイプは僕のパスポートを受け取ろうとしない。そればかりか列の後ろに並び直すように言われた。

あの時の緊張、恐怖は今でも覚えている。

その時の「トラウマ」は今回、僕の入念な入国審査対策に生かされた。

様々な質問を予想し、必要と思しき書類を印刷し、持参した。

特にホームステイではステイ先の住所を聞かれる可能性があるので、しっかり控えておいた。

さあ完璧だ。ふははは。

 

っと、入国審査の前に何やら機械を操作しないといけないらしい。

「日本語」を選択し、機械をぽちぽちする。その機械が使う助詞は明らかに怪しいが、パスポートを読み込ませたり、写真を撮ったりしてくる。7年前にこんな機械はなかった。

 

 

相次ぐテロで相当アメリカは神経を尖らせているようだ

 

 

機械が僕の顔写真が印刷された一枚の書類を吐き出す。それを持っていよいよ入国審査へ。

雪辱

リベンジの時である。スネイプは愛想が悪かったが、今回の審査官も相当イカツイ。怖いなあ。でも、審査官的には僕がテロリストって可能性もある。ピリピリするのは仕方ないよね。

いかにも善良なる日本国民にである風に装って、僕はブースに突撃した。

 

 

 

「こんにちは。よろしくお願いします~(日本語)」

 

 

 

無反応である。仕方ない。相手は鉄仮面をかぶっている。

遠い異国の言語など理解しようとするつもりは全くないのだろう。郷に入れば郷に従うしかなさそうである。

最初に指紋をとるらしい。

はい。あ、最初は右からね。はいはい。次は左。はい。

審査官は「しっしっ」と手を動かす。

え、もう行っていいの、、? 終わり、、? 

質問しないの? 僕の渡航目的、気にならないの?

僕、エスタとったよ。12日間滞在するよ。ステイ先の住所、気にならないの?

 

 

 

つれないなあああ。イカツイおっさんにフラれた

すべての準備は水泡に帰した。

しかし善良なる日本国民である私は

 

 

「ありがとうございます!(日本語)」と審査官の目を見て言った。

 

 

もっとも、審査官は僕の方などこれぽっちも見ていなかったけれど。

出会

さて、エルドラドに行くぞおというわけだが、車で3時間かかる。歩いていくわけにもいかないので、ホストの方がシャトルバスを手配してくれていた。

ロータリーに行ってみると、インド人のおっちゃんが待っている。

「よろしくお願いします~(日本語)」と僕。まだまだ、日本気分のようである。

 

当たり前だが、車は右側通行。サンフランシスコの中心部を抜ける。車の量も徐々に減り、家の数も減っていく。木々が目立ち始め、土ぼこりの香りが僕をローカルアメリカンへ誘う。

 

 

遠いところに来たものだなあ。

 

 

3時間もかからずにホストとの待ち合わせ場所に到着した。ジーンとパットとの集合場所はとあるレストランの目の前。二人を待っている間、二人の紹介をしよう。

ジーンは歌手。地元の病院やカフェなどでコンサートをほぼ毎日開いている。日本にも何度も来たことのある親日家でもある。体はゴツく、いかにも「アメリカの男」という感じ。

パットはジーンの奥さん。昔は警官として麻薬犯罪を取り締まっていたという。トランプの熱狂的な支持者でもある。

そんな夫妻のおうちにお世話になる。今日から4日間である。

二人は日本車に乗りながら登場。歓迎してくれた。車に乗り込む。

いきなり初めての人間をあっという間に歓迎することができるお二人は本当にすごい。

初めまして。よろしくお願いします。さすがに英語で喋った。

実は二人は何年か前、日本人の学生を1年間ホームステイさせていたという。名前は「アキラ」くん。地元の大学に通っていたのだそう。お二人は日本人をステイさせるプロやなと。少し安心する。

30分ほど車を走らせ、家に到着した。砂埃が舞う丘の上。丘の下には広大な森林が広がっている。

 

日本、そして東京とは似ても似つかないところだ。こんなところに人間が住んでいるのか。これを感じるだけでも、来た意味があると思う。

 

2階の部屋を案内される。

そこには日本語の本がたくさん。どうやらアキラくんが残していったものらしい。

「7つの習慣」「これでバッチリ。タイ語入門」などよりどりみどりである。

ちょっとアキラくん、迷走していないか??? 

 

それでも、日本とはかけ離れてた環境でホームステイをしながら、英語を勉強した先輩だと思うと、尊敬を禁じ得ない。

 

下に降りて、夕食にしよう。

思想

食べながら、僕が大学で政治を勉強していることを伝えた。

すると「安倍さんはいい総理大臣ですか?」とパット。

「いい総理大臣だと断言はできません。しかし、少なくとも外交の分野ではうまくやっていると思います。」と答えた。

逆に「トランプはどうですか」と聞く。

「彼は私たちのために仕事をするわ。私は彼を支持している。反対にオバマはクソね。ビルクリントンもクソだった」

「ヒラリーはどうですか」と聞く。

「witch(魔女)って単語は知ってる?彼女はそれよ」

 

「クソ」に対応する英単語がなんなのか忘れたが、身振り手振り、表現のトーンなどを勘案すると「クソ」という訳語が一番あっているように思った。

 

はっきりいって、ここは田舎だ。日本から借りてきた海外用のWi-Fiが繋がらない。イモトもびっくりである。

 

 

ここからワシントンの政治を理解しようなんて思えない。そんなこと不可能だ。わかりやすいトランプの方が魅力的に映るのも頷けるように思う。

 

パットやジーンのトランプへの意見は正直、日本で聞いたことのあるような意見だった。でも、こうやって実際にアメリカ大陸に上陸して、その広大さを知れば、ワシントンがいかに遠い世界なのかより実感を持ってわかる。

 

中央の政治と地方の物理的な距離は、政治への理解をするのに予想以上の壁なのかもしれない。

 

 

それにしてもWi-Fiが繋がらないのは困った。マリーンさんの家では繋がることを願って、今日は寝ることにする。羽田空港を出発してから、すでに約22時間が経過している。

長い1日目が終了した。