【高橋優】日本は先進国ではない。「先進途上国」だ。

【高橋優】日本は先進国ではない。「先進途上国」だ。

日本は『先進途上国』である。『先進国』ではない。

この言葉をあなたはどう感じるであろうか。

「いやいやどう考えても日本は先進国でしょw」とか「そもそも『先進途上国』ってなに?聞いたことなーい」って人もいるだろう。

今回はこの「先進途上国」を深く掘り下げていく。発端になったのはとある高橋優の歌である。

高橋は日本をどう見るのか

シンガーソングライター・高橋優の曲に「素晴らしき日常」というものがある。

この中の曲に以下のような歌詞がある。

…麗しき国に生まれ育ってしまったために、どれもこれもあって当たり前の日々を生きて、

完璧なものだけを欲しがっていった始末に、完璧じゃない人間を遠ざける人々…

(中略)

…そこから覗いてる景色は天国でも地獄でもない先進途上国

高橋優は「麗しき国=日本」「先進途上国」と表したのである。

彼の胸中はいかなるものなのだろうか。

一般的に経済大国として「先進国」の地位を持っていると見なされている我が国・日本。

しかし、高橋優は日本に「途上国性」を感じているのである。

なぜだろうか。日本は本当に先進国なのか? 一緒に考えていこう。

日本人の精神は途上国並み

確かに日本には経済力がある。GDPは世界第3位。まぎれもない経済大国だ。

しかし、高橋優が指摘するように精神面ではどうだろう。再び歌詞を抜粋する。

…麗しき国に生まれすこやかに育んで この上ない程の幸せを僕は知ってて 

それでいても尚湧いてくる欲望の数々 「満たされない」「物足りない」 何かに腹が立つ…

物質的には豊かになった。でも、身の回りにものがあふれてしまったからこそ、「もっと欲しい」という気持ちが起こる。

ぜいたくな悩みだ。でも、僕らの生活を豊かにしてくれるはずの「モノ」に僕らは振り回されている。この生きづらさは「先進国」としてどうなのだろう。

高橋は日本の物質的な豊かさが精神的な豊かさにつながっていないことを示唆している。そんな彼の気持ちが「先進途上国」という言葉に現れているのだ。

「先進国=物質的にも精神的にも豊かな国」とするならば、日本は先進国たりうるのだろうか。

日本人の幸福度は高くない。身分制社会が残っているとも言われる。男女の性差はないようである。

本当に先進国なのか? 僕はそう思わない。

日本が本物の先進国になり得るのか。それは僕らの手にかかっている。

社会システムがオワコン

精神面を指摘した高橋優に少し補足をしておきたい。彼は日本人の精神性に「先進途上国」性を見出したが、僕は社会システムに「先進途上国」の根拠を見出すのである。

社会システム的なところに「先進途上国」の根拠を見出すとはどういうことか。

現在、日本がその国家を成り立たせているところのシステムには色々と不具合が生じている。

公文書偽装問題。問われる報道の姿勢。政治の劣化。

身近なところでいえば、朝の満員電車だって社会システムの歪みを端的に表している。

政府や行政が率先して解決を図っていかなければいけない社会課題ばかりだ。このままでは日本は「先進途上国」から「経済的に豊かなだけの途上国」になるかもしれない。

日本が本物の先進国になるためには

日本が先進国であると胸を張っていえる人はどれぐらいいるのだろうか。

・毎晩毎晩遅くまで働いて、家族と過ごす時間なんてないサラリーマン。

・結婚して出産したら社会復帰することはできない女性たち。

・女性や3浪生だからという理由で入学試験の点数が落とされていたと知った若者。

日本が先進国であると胸を張っていえる人は上のような人たちを無視している人たちだ。無視している人たちは自分自身が日本が「先進国」であろうとするためのガンになっていることに気づいた方がいい。

別に先進国じゃなくてもいいという人もいるだろう。それはそれで構わない。

でも、そんな人は「日本」という沈没しかかった船と一緒に沈んていくと思っている。

それでは。