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日韓関係の歴史を丁寧に解説します!

日韓関係の歴史を丁寧に解説します!

朝鮮半島の新しい動き

2017年から2018年にかけて、朝鮮半島ではダイナミックな動きがありました。2017年は朴槿恵大統領の罷免と文政権の発足。一方の北朝鮮では弾道ミサイルの実験と核実験が行われていました。

2018年になると一転して、北朝鮮は融和姿勢を見せます。平昌五輪への選手団派遣や南北首脳会談、米朝首脳会談、中朝首脳会談などなど。朝鮮半島を中心にして外交がダイナミックに動いた年だったのです。

日本にとっての「朝鮮」とは?

歴史的に日本にとって朝鮮はどのような意味を持ったのでしょうか?

朝鮮半島は日本海を隔てた国境なき隣国で、韓国とは民主主義や自由経済といった価値観を共有しています。

しかし、明治時代の「征韓論」など、朝鮮は日本の政争の種になったこともあります。1910年の韓国併合は今でも日韓関係に深い影を落としています。朝鮮の中における日本への根深い不信感がもたらされたのです。日本と朝鮮の関係はいつでも均衡的ではありませんでした。

日本が近代国家としての歩みを始めたのは紛れもなく日清戦争での勝利が契機になっています。

その日清戦争が始まったのは朝鮮半島でした。その背景も清朝との朝鮮半島での勢力争いで、朝鮮は日本にとって第三国との抗争の場所でもありました。日清戦争はその代表です。

日韓共同宣言から20年

さて、日韓共同宣言から20年になります。「日韓共同宣言」は和解モデルとして一定の評価を得ています。この宣言によって日韓関係は改善したのでしょうか?

2000年以降、韓国に親しみを覚える人は過半数を超えています。よって、共同宣言は日韓関係によい影響があったと考えられます。しかし、日本の大衆文化の韓国流入はいまだに規制されています。タテの歴史意識が残る日韓関係のあゆみは平坦なものではありません。

日韓両国民の「眺め合い」

日韓両国民はお互いを「眺め合って」きたとする学説があります。では、この日韓両国民の「眺め合い」は現在どのような状況あるのでしょうか。

日本から韓国への「眺め」は一進一退

まずは日本から韓国への「眺め」を見てみましょう。日本社会における嫌韓ムードは根強いものがあります。特にネット社会では韓国への厳しい姿勢が顕著です。韓国の政治的な混乱もまた日本人の嫌韓に拍車をかけています。

嫌韓ムードは日本国民全体の行動にも影響を及ぼしており、日本から韓国への観光客数は2015年には200万人を割りました。実に12年ぶりのことです。その後は回復傾向にありますが、伸び悩んでいます。

「韓流」の根強さ

嫌韓ムードがある中、「韓流」は有力なコンテンツとして日本社会に定着しています。コンテンツ産業は政治的な対立とは切り離して、韓国をとらえる日本人が多くなっていることがわかります。

韓国から日本への「眺め」

次に韓国から日本への「眺め」について確認します。特徴的なのが、日本への懐疑的な「眺め」が習慣化されていることです。

韓国では、日本での事象を韓国と結びつけ、日本の過去の「罪」と絡めて報道する姿勢もあります。必ずしも日本に対して好意的な報道ばかりではないのです。

しかし、「反日」姿勢とは裏腹に韓国国民は日本への観光を盛んに行うなど、生活者全体に影響が及んでいるわけではありません。

日韓関係を規定する「構造変化」とは?

日韓関係を規定する条件は様々です。日韓の間での構造的な変化があることは見逃せません。日韓関係を決める構造がどのようなものなのかを見てみましょう。

  • 日韓の間で各界のパイプが先細りを見せていること
  • 韓国で日本のプレゼンスが低下していること
  • 韓国の道徳的志向と日本の法実証的志向
  • グローバル化の進展  などです。

新しい現象が意味すること

日韓関係は政治的には一進一退です。その一方で、両国間には新しい現象も確認できる。新しい現象は日韓関係にどのような意味合いを持つのでしょうか?確認していきましょう。

新現象の代表:消費文化交流の増加

新しい現象の一つ目が消費文化交流です。衣・食・住にからむ加工品の日韓の輸出額は2016年には2010年に比べて、2割増になっています。両国間でのビール消費が旺盛になったり、韓国ファッションを日本人が取り入れたりすることがその例です。

その他の新現象

そのほかの新現象をリストで確認します。

  • 韓国人青年が日本で雇用で探していること
  • 訪日韓国人の急増
  • 韓国を修学旅行先とする日本の学校の急減 などです。

新現象は何を意味する?

新しい事象が今後の日韓関係をどのような規定するのかはまだわかりません。新しい現象の背景を丁寧に観察することが必要になるでしょう。しかし、日韓関係は双方の国内事情を反映しながら目まぐるしく変化していくことでしょう。

新しい秩序の構築のために

日韓関係は2019年現在、暗雲が垂れこめています。両国関係を本物の未来志向にして、新しい秩序を構築するには何が必要になるのでしょうか。

日韓関係は本当はWinWinの関係

まずは日韓関係がwin-winの関係のあることを再確認するべきです。在韓の日系企業はかなりの利益をあげています。戦略的な利益を共有しているのです。

本当はそんなにヒドくない「眺め」

顕在的な「反日」ムードに騙されることなく、潜在的な「眺め」にも注目するべきです。韓国人が魅力に感じる市民の2位が日本の市民であるとの調査結果や東日本大震災の際に、日本をプログラムを通じて訪日していた韓国人は日本に同情的な姿勢を見せるなど、両国関係は適切なプロセスを踏めば、よくなる潜在力を持っています。

結局は「対抗」よりも「和解」

「対抗」よりも「和解」を重視する姿勢を持つことがもっとも大切です。両国関係をめぐって「対抗」するのは、政治的にも経済的にも有効ではありません。

北朝鮮をめぐる協力関係は日韓関係を規定する上でもっとも重要です。文政権は朝鮮半島の非核化、平和定着への動きを加速させています。この動きに日本はどのような姿勢で絡んでいくのかでしょうか。日韓関係のゴタゴタは北朝鮮を利するだけで、東アジアの平和定着には害でしかありません。

日韓共同宣言に代表される「和解」の姿勢が両国関係を新しいステージに導いてくれるでしょう。