陰キャの時代到来。誇り高き陰キャになろう。

陰キャの時代到来。誇り高き陰キャになろう。

大学生には2種類しかいない。陽キャかそれ以外かだ。

なんてキザなセリフが大真面目に語られるくらい日本の大学生は同じ大学生を陽キャかどうかを気にする生き物です。キョロ充のような生き物が生まれ出るのも自らの属性が気になって仕方ない日本大学生の特有の性質があるに他なりません。

なお僕は陰キャラです。安心してください。僕自身は大学生を陰陽二元論によって分類することを好みません。人間はそう簡単に2つに分類できるものではないからです。

しかし、今回はあえて陰陽二元論を前提にお話を進めてみたいと思います。なぜなら今はまさに陰キャラの時代だからです。これまで陽キャラによって蔑まれていた陰キャラのみなさん。今こそ反逆の時です。立ち上がろうではありませんか。

新型コロナウイルスによって多くの陽キャラのみなさんは自宅へと追いやられてしまいました。自宅に入った陽キャラはやることがありません。陽キャラの脳内には飲み会、ドライブ、デート、バーベキューの4種類しかないからです。

このどれもが禁止された世界の中で陽キャラは生きていけるでしょうか。不可能です。禁断症状が出てきた陽キャラは外出してしまうかもしれません。そのようは人は陽キャラ以前に本物のバカなので相手にするのはやめましょう。

その一方で陰キャラをみてみましょう。陰キャラは多種多様です。勉強が好きな子もいればひたすら読書をする人もいるし、僕のようにブログを書いている人もいます。

陰キャラの強みはその多様性とどのような環境でも楽しめる柔軟性です。コロナウイルスという新たな敵が出てきた時、柔軟に対応できるのはどう考えても陰キャラの人たちです。

陰陽二元論に話を戻してみましょう。陽キャラの「陽」とはまさしく太陽。自ら光り輝く太陽は圧倒的なエネルギーを産み出しながら周りを照らし出します。その姿に「陽キャラ」の姿を重ね合わせることは容易なことです。

一方で陰キャラの「陰」とは月です。月は自ら光り輝く存在ではありません。しかし、それはその姿が美しくないということを意味しない。むしろ夏目漱石が告白の台詞を「月がキレイですね」と訳したようにどこかロマンチックではかなげでさえある。

陰キャラの人たちはもうジメジメした暗い雰囲気を出すのはやめにしましょう。自らは月なんだ。夜空にキラリと光る月なんだ。そう思うと蔑まれている被害者観念から抜け出せるはずです。

続けます。

月は日々その見え方が変わる天体です。ある時はまんまるお月様。ある時は今にも消えてしまいそうな三日月。様々に見せる月の表情は我々を楽しませてきました。そのような移り気な姿は裏を返せば不安定の象徴として考えられてきました。それを示すようにタロット占いで用いられる月のカードはまさに「不安定」を意味しています。

しかし「不安定」とは必ずしも悪い意味だけではありません。不安定には一定していないからこその柔軟性があります。新型コロナウイルスが教えてくれたのは私たちの価値観はかくも容易に変わりうるのだということです。そこで重要なのは新たに生まれた価値観に合わせて変化していく柔軟性です。

太陽である陽キャラの人たちは常に輝いていなくてはなりません。一見強そうですが、輝ける環境を失った時は脆い。一方で月である陰キャラはどのような時代にも適応して生き残っていくことができます。陰キャラは自らで楽しめる能力を持っているからです。これまでは大学生の中でもメインストリームを歩んでいなかった陰キャラの生き方がメインストリームになる時代が来ました。これはすごいことです。祝祭をあげるべきです。家の中で。

陰キャラは自分の世界を持っています。他人に左右されない世界を持っています。その世界観が新しい感染症に立ち向かっていく上でかけがえのない存在であることは間違いないでしょう。

家の中で楽しめる能力がもてはやされる時代が来ました。それはまさしく陰キャラの時代です。つい半年前。いや3ヶ月前までは陽キャからの嘲笑の目に怯えながら暮らさなくてはならなかった陰キャラが今やその生き方で感染をストップさせ、医療従事者を守っています。

もう自分を陰キャラだからと蔑む必要はありません。今や陰キャラの時代が登場したのです。陽キャからの哀れみの目を気にする必要はありません。徹底的に陰キャラを守ろうではありませんか。自分が陰キャラであることによって守られる命があります。誇り高き陰キャラのみなさん。私はあなた方と常に共にいます。