第四回 戦後の日本政治をわかりやすく解説!【民主党政権から第二次安倍政権まで】

第四回 戦後の日本政治をわかりやすく解説!【民主党政権から第二次安倍政権まで】

民主党政権 

民主党政権は「初の本格的な」政権交代と言われています。政権交代自体は、民主党政権誕生以前にも存在しています。まずは、過去の政権交代を確認してみましょう。

1947年総選挙後の政権交代では社会党の片山哲が首相となりました。しかし、社会党の議席率は3割程度にとどまり、連立政権での政権運営となりました。

1993年における政権交代では日本新党・細川護熙が首相となりました。この政権交代は7党1会派の大連立によるものでした。このように過去2回の政権交代はエリート間の連立交渉で成立したものでした。

しかし、2009年の民主党は総選挙において、単独過半数を確保します。これが「初の本格的な」の意味です。また、民主党政権は2007年参議院選挙で過半数を確保していたことにも注目に値します。2009年の総選挙勝利によって、ねじれ国会状態が解消したからです。

民主党政権誕生の背景には、野党勢力の結集と民主党政権への期待感がありました。2003年の民由合併と民主党への政党支持率が高まっていたのです。ただ、小選挙区の特質により、民主党の得票率と獲得議席率に大きな乖離ができたことは事実です。

さて、民主党の政策はどんなものだったのでしょうか。民主党の政権公約・マニュフェストにおいては政策のアカウンタビリティーを示そうとしました。アカウンタビリティーとは説明責任のことで、民主党はマニュフェストによって、政策への責任を明示し、国民の信頼感と期待を得ることに成功したのです。

しかし、民主党は、アカウンタビリティーを示してしまったために、自らの政策公約によって、苦しめられることになるのは皮肉以外の何物でもありません。

民主党は「国民の生活が第一」を掲げ「政治主導」による再分配政策を目指します。しかし、財源の問題などによって内閣提出の法案の多くが成立せず、党内対立も相まって、国民の支持は離れていきました。

安倍一強と日本政治 

2012年に安倍晋三に異例の再登板を果たします。戦後歴代三位の長期政権を果たしている点も特徴的です。長期政権にも関わらず、支持率が比較的安定しているのにも特徴があります。安倍政権の安定には自民党の支持率の高さが下支えしています。

安倍政権の運営の仕方について解説していきましょう。安倍政権は党内融和と官邸主導をミックスさせた点に特徴があります。党内融和を進める一方で、経済諮問会議を再開させ、内閣人事局を設置します。

さらに、安倍政権は事前審査制を活用し、高い政策実現率を誇ります。党内の人事面でも、包括的な人事を行い、党内の融和を進めます。戦略的な政策を実現することによって、世論をうまくコントロールしていることも支持率が高止まりしている要因と考えられています。

安倍政権の第一次的な政策は一貫して景気対策=アベノミクスです。その一貫性が高い支持率を持ち得た要因でもあるとも考えられています。

内閣の存立条件は日本において難易度が高いと言われています。両議院での多数を確保することが、内閣存立の絶対条件です。このためには、ほぼ毎年行われる選挙に勝利することが必要になります。国政選挙に加え、3年に1回訪れる自民党総裁選にも勝利しなければいけません。これも内閣の存立要件の難易度を高めている要因でもあるのです。

安倍政権ではこれらの難関に立ち向かうために、公明党との選挙協力を深めています。野党勢力が分散していることも、安倍政権の存立を容易なものにしている。安倍政権の存立はあくまで相対的なものにすぎないということができます。