慶應義塾と東京タワーのイケナイ関係

慶應義塾と東京タワーのイケナイ関係

慶應義塾と戦後復興

私の通う慶應義塾大学は約150年前、福沢諭吉の手によって創立され、日本、世界に多くの優秀な人材を輩出してきた。

とりわけ、実業界への貢献は凄まじいものがある。世界をリードする巨大企業「TOYOTA」の社長、豊田章男社長をはじめ、トップカンパニーの社長や役員の多くが慶應義塾出身である。

焼け野原からの日本経済の戦後復興を支えてきたのがこの大学だと言っても過言ではない。日本の戦後復興を支えたのは、紛れもなく日本の名だたる大企業だ。

しかし、日本経済は大きな転換点を迎えているのは一学生の私にもわかる。戦後復興を支え、メイドインジャパンの大企業が次々と窮地に立っているからだ。

その大企業に多くの人材を送り込んでいるのが、我が大学である。大企業に入れば安心。そんな時代は終わったのだ。大企業に入り、定年まで働けるのはほんの一部。盲目的に大企業を目指すのではなく、自分が必要とするスキルとやりたいことのバランスを考えながら、企業を選ぶ必要がある。

しかし、慶應義塾の大学生は大企業信仰をやめようとはしない。僕の周りでも大企業以外を受けている人は聞いたことがない。僕はそもそも友人があまりいないというのは秘密だ。

大企業信仰の原因、東京タワー説

それにしても、なぜこんなにも、大企業信仰を慶應生はするのだろうか。僕は東京タワーと関係があるのではないかと思っている。

慶應義塾大学三田キャンパスに通学する際、東京タワーがはっきりと見える。東京タワーは何と言っても高度成長・戦後復興の象徴だ。

昭和33年3月3日に完成した333mのこの建物は、戦後復興の象徴であり、日本が先進国へと向かっていく象徴でもあった。つまり「近代」の象徴である。

慶應生はこの東京タワーを毎日見ながら登校する。すると彼らには、東京タワーが持つ「高度成長」への意識が刷り込まれ、その担い手であった大企業への入社を志すようになるのではないか。そんな仮説を持っている。

普段目にするものを意識しよう

東京タワーが慶應生の大企業信仰原因仮説が正しいのか正しくないのかは調べようがないのでわからない。しかし、このことから敷衍して言えるのは、自分が普段目にするものこそが自分の意識を作るのではないかということだ。

慶應義塾の学生がもし東京タワーではなく、毎日シリコンバレーを見ていたら??今東京タワーがある場所に巨大なIT企業の集積地があったら???

彼らは「起業!起業!企業を起業!」とつまらないギャクでも飛ばしながら、MacBook片手にスタバに入り浸り、「アサイン!アポイントメント!アウトプット!」となっているはずだ。

もし自分がいつも目にしているものが、ネガティブなものなら、モチベーションもマイナスになっていくだろうし、ポジティブなものなら、プラスになっていくだろう。

自分が普段から見るもの触れるものが自分にどんな影響を及ぼしているのかを気にしてみるのもいいんだろうな思っていたりする。

別に日本の大企業に就職する慶應生を悪くいうつもりはありません。2年後僕がそうなる可能性だって十分あるのですから。