「野党はもっとしっかりしてほしい」って結局どうしてほしいの?

「野党はもっとしっかりしてほしい」って結局どうしてほしいの?

編集長のアキです。今日は、日本の野党について。

最近の日本の政治でよく言われることがあります。

「野党は弱すぎる」「情けない!」「反対意見ばかりで建設的な議論が展開されていない!」

など、今の野党には多くの批判的な意見があります。

「野党はくそ!!!!!!!」という意見は聞き飽きました。

でも事実なのだからしょうがありません。野党は自民党政権を倒すどころが安倍政権でさえ倒せる兆しがないのですから。

「野党はもっと強くなるべき」という意見はどこから出てくるのでしょうか?何を期待している意見なのでしょうか。なんとなく野党はクソそうだから「野党はクソ!」と言っていませんか?

野党はクソ!という風潮から日本政治が目指すべき姿を描いてみたいと思います。

もし野党が一方的に強くなった場合を考えて見ましょう。

自民党は政権を担っているけれども、野党が強いがゆえに、与党は相対的にとっても弱い与党になってしまいます。

そしたらこんな意見が出てくるでしょう

「もっと与党は強くなれ!!!」

あれあれ。何だかこれでは話が進んでいませんね。いたちごっこです。つまり「野党はクソ!もっと強くなってほしい!」という人は一方的に野党が強くなることを願ってはいないと思うのです。

では「野党が強くなれ!」という気持ちからはどこから出てくるのでしょうか?

「野党が強くなってほしい」と願う人は基本的には今の政治に満足していないはずです。今は自民党の安倍政権ですが、6年あまりの政権運営を行なっています。森友加計学園の問題や相次ぐ象徴の不祥事など、安倍政権は安定した政権ですが、問題が出てきていないわけではありません。

問題が出てくるたびに、人は「野党」がしっかりと追求し、問題の本質はどこにあるのかを明らかすることを期待します。この構図は民主主義の社会では当然であり、しかるべき反応であると言えます。

「野党が強くなる→与党も危機感を持って政治をすることになる→政治の質が上がる」という流れですね。

しかし、「野党はしっかりしろ」と言う人全員が上のような健全な考え方から「野党はしっかりしろ」と言うわけではありません。

与党の支持者が「野党はしっかりしろ」と言うのです。これは別に本当に野党が強くなってしまって、与党が弱くなってほしいことを願っているわけではありません。与党支持者なのですから。

これは野党が弱いことを印象付けして、本当は与党の強さを際立たせようとする発言であり、詭弁です。

野党が強くなる。しっかりするというのはどういうことなのでしょうか。ただ単に、議席数が増えたらいいなんてことはないはずです。

野党の議席数が増えたら、今野党はしっかりすべきであるとの意見を言っている人は今度はこう言うでしょう。「与党はしっかりすべきだ!!」

結局、野党がしっかりしてほしいと言うことは現実にはより野党がしっかりとした質疑応答をすることによって政治の質を向上させて欲しいと言うことなんですよね。

政治の質は強い与党と野党がじっくりとした政策論議によって政策をブラッシュアップすることで上がって行きます。また、強い野党がしっかりしていくことで与党は緊張感を持って活動することが望まれているのです。

しかし、いくら論議に強いと言っても議席が1桁だったらアレですよね。

与党と野党の最適な議席数の配分とはいかなるものなのでしょうか。それはまたいつか。