第6回 ヨーロッパ近代史を政治史の面から読み解いてみよう!【第一次世界大戦の勃発】

  • 2019.02.07

第一次世界大戦の起源  ビスマルク体制の崩壊 ドイツではビスマルクを辞任させた皇帝ヴィルヘルム2世が親政を行うようになります。ヴォルヘルム2世はロシアとの同盟関係に反対し、1890年に再保証条約の更新を決定します。 その結果、ロシアはフランスを接近し、ドイツ包囲網が形成されていきます。ビスマルクの後任にはレオ・フォン・カプリヴィが宰相に就任しますが、すぐに辞任。ビスマルク体制の崩壊は決定的になりま […]

第5回 ヨーロッパ近代史を政治史の面から読み解いてみよう!【帝国主義の勃興】

  • 2019.02.07

帝国主義外交と世界政治の幕開け  ヨーロッパから世界へ  1870年を境に世界のパワーバランスが変化し始めます。ドイツ、アメリカ、日本の新興三国の台頭があったからです。 さて、先述の新興三国に関して述べておきます。 ドイツはヴィルヘルム2世の登場により、覇権的な地位を目指して、海軍を建設します。アメリカは南北統一によって国力をつけ、米西戦争ではフィリピンを領有し、太平洋へと進出を進めていきます。日 […]

第4回 ヨーロッパ近代史を政治史の面から読み解いてみよう!【ビスマルク外交】

  • 2019.02.07

ビスマルク外交と勢力均衡 宰相ビスマルクの登場 1860年代から1880年代までのヨーロッパ大陸ではドイツ宰相ビスマルクがヨーロッパ外交の中心に座っていました。同盟や秘密外交を結び、勢力均衡を達成する国際体制を成立させたのである。 ビスマルクはリアリズムの立場から外交を行っていましたが、同時期の英首相・グラッドストンは対照的に道徳的外交を志向していました。 プロイセンのドイツにおける覇権確立までの […]

第3回 ヨーロッパ近代史を政治史の面から読み解いてみよう!【欧州協調と革命】

  • 2019.02.07

欧州協調の精神とその衰退 「欧州協調」の精神  1814年から1848年までの平和は「欧州協調」によって達成されます。その「欧州協調」を支えたのが「正統主義」です。「正統主義」とは、正統性を持った君主による統治のことです。 この「正統主義」という価値がヨーロッパで共有されていたために、平和が保たれたと考えれられています。ナポレオンによって混乱したフランスもブルボン王朝が復活したことで、この「正統主 […]

第2回 ヨーロッパ近代史を政治史の面から読み解いてみよう!【勢力均衡とウィーン会議】

  • 2019.02.07

大国間政治の展開  覇権主義と勢力均衡   歴史的に、ヨーロッパでは政治主体による「覇権」の追求が志向されました。「覇権」を確立するには他の政治主体と比べ、パワーの優位性と権威が必要です。 近代ヨーロッパにおける大まかな3つの覇権への挑戦がありました。19世紀半ばに至るまで、フランスとオーストリアが覇権を求める中心でした。その後、急速に軍事力をつけたドイツがヨーロッパの覇権に挑戦することになります […]

第1回 ヨーロッパ近代史を政治史の面から読み解いてみよう!【ウェストファリア体制の成立】

  • 2019.02.04

こういう歴史物ってとりあえず書いておけば、安定して読んでくれる人がいるんですよねー ヨーロッパ近代史を政治の面から読み解いていこうという話です。 世界史を学んでいる人も、政治史の面からまたヨーロッパ史を眺め返してみましょう。高校生や学び直しの社会人の方にも役に立つ内容になっています。 なお参考文献は細谷雄一先生の『国際秩序』です。中公新書から出ていますので、より深く学んでみたいというかたはアマゾン […]

【雪舟&雪村】日本の水墨画の歴史についてがっつりまとめました!

  • 2019.02.02

日本への水墨画の定着の歴史について 本稿の概観 本稿では、日本における水墨画の定着について検討する。室町時代に水墨画は本格的に日本社会に登場した。その過程で、雪舟と関東水墨画派が大きな影響力を持った。日本水墨画の黎明期は中国からの影響を多分に受けたものであった。しかし、中国から日本への水墨画の輸入過程には二つの大きく異なる手法ががあったことが確認されている。雪舟と関東水墨画派、それぞれによる水墨画 […]

中世の日本の占いについてがっつりまとめました

  • 2019.02.02

中世日本における占いの浸透とその背景の考察 はじめに 本稿は、中世における占いの浸透とその背景の考察を論じるものである。中世は、本項では鎌倉時代初期から室町時代、戦国時代の黎明期までを指す。中世の人々にとって、占いは自らの意思決定に重大な影響を及ぼすものであった。中でも、中世日本の占いは陰陽道と易学を中心に展開したと言える。以下では、まず中世日本における占いと陰陽道の立ち位置を見る。その後、中国か […]

集団的自衛権ってなんだ?そんな人に読んでほしい一冊!「平和のための戦争論」の書評!

  • 2019.01.25

『平和のための戦争論』概略  『平和のための戦争論』(以下、本書)は、2014年7月の安倍政権による集団的自衛権行使容認の閣議決定を受ける形で出版された。この集団的自衛権の行使容認は日本の戦後外交の方針を一変させるものとして受け止められている。集団的自衛権の行使容認によって、自衛目的以外での自衛隊による武力行使が容認されることになったのである。他国防衛を目的に自衛隊の実力を使う選択が可能になったの […]

冷戦史を学ぶには必須の一冊!「冷戦史」の書評!

  • 2019.01.25

「冷戦史」概略  まず、「冷戦史」(以下、本書)の概略について簡潔に述べたい。第二次世界大戦終了から1989年に終了宣言が出るまで続いた「冷戦」。その歴史をコンパクトにまとめたのが本書である。本書は歴史書として1945年から1989年までの冷戦の展開を扱っている。著者はロバート=マクマン。アメリカ出身の国際政治史の専門家で、現在はオハイオ州立大学歴史学部名誉教授を務めている。政治史を専門とし、本書 […]

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