中国の政治を読み解くポイントをわかりやすく解説!

中国の政治を読み解くポイントをわかりやすく解説!

日本から見て中国の政治とはわかりづらいものです。なんだか習近平主席が大ナタを振っているようにみえるけど、結局中身はどうなっているのか理解するのが難しい。

そこで、この記事では中国における政治を読み解く上で大切になるポイントを解説していきます。中国の歴史を読み解く中で重要なのが「儒教」と「暴力」です。それでは順に解説していきましょう。

1つ目:儒教

一つ目が儒教の影響です。加地伸行の『儒教とは何か?』によれば、儒教とは「孝」の宗教です。もう少し詳しく言うと、孔子の考え方に基づく、家族体系に関する倫理的な体系が「儒教」です。

儒教は宗教というよりも道徳規範ととらえる方が正確かもしれません。血縁関係の中でどのように振る舞うべきなのかを細かく定めているからです。

社会学者・マックスウェーバーはこの儒教の特徴を「外面的品位への執着」と呼びました。

「外面的品位への執着」とは?

儒教では立場によって求められる役割が細かく決められています。人々はこのルールを出来るだけちゃんと守ることが求められます。

その結果、お互いが何を考えているのかわからなくなってしまうのです。

ルールに忠実にあろうとするばかり、他の人間が本音で何を考えているかわからず、お互いを信頼できない状態が出来上がってしまう。これってちょっと怖くないですか?

儒教を信じるがあまりお互いを信じることができず、個人個人がバラバラなってしまうのが中国社会の特徴と言われています。

そのために中国では民主主義の発達が抑えられたとも考えられています。民主主義の発達には市民の連帯が不可欠ですからね。かの毛沢東や魯迅も中国人がバラバラであることを嘆いたとも言われているくらいです。

現在の習近平政権は儒教的な文化を持ち出して、支配をしていく姿勢が鮮明です。これは中国の政治がいくら共産党政権であると言っても、根強い儒教的な文化からは逃れられないことを示すと同時に、儒教的な文化を持ち出すことで、民主化勢力の連帯をほどこうとする意図があると言われています。

2つ目:暴力がたくさん

19世紀から現在までの中国の歴史は暴力の歴史でした。中国社会の暴力性が始まったのが太平天国の乱。

その太平天国の乱以降、中国国内の治安は悪化の一途をたどります。結果的に自ら武装化を始めた村々は要塞と化していきました。

20世紀から21世紀にかけての中国の中心は共産党でした。その共産党は話し合いによって政治的な紛争を解決することはありませんでした。

日中戦争、国共内戦、文化大革命、天安門事件。どれもが暴力ばかり。多くの人の血が流れまくっているのです。

国内で多くの紛争があることは、中国は国家としての能力が低いことを意味します。共産党には中国を安定的に統治する能力がかけているのです。

しかし、中国の歴史が暴力に満ちていることを中国共産党の能力不足というには少しかわいそうな部分もあります。

かわいそう①:中国がデカすぎる

一つ目が中国があまりに広い国土面積と人口を抱えていることです。広い上に人口が多いなんて管理するのが大変に決まっています。

中国の行政単位・省と省の間には険しい山岳地帯になっています。その山岳地帯に反政府組織や反社会組織が潜んでいても、摘発するのはとても大変です。このことが社会の暴力性がなくならない一つの要因になっています。

かわいそう②:個人がバラバラ

二つ目が社会が弱いことです。これは儒教とも関わってきます。儒教的な文化が根強いことで、住民たちがおたがいに信頼することができず、市民社会の連帯感がないのです。

その結果、市民同士の経済活動や政治活動も活発なものにはなりません。信頼していないからね。その代わり、商人たちは国の役人たちと直接つながり、商売をします。そっちの方が儲かるから。

市民の中に国の役人とズブズブの人がいたら、市民社会を作るどころの話ではありません。これでは民主主義のためにみんなで協力しようなんてことにはなるはずないのです。

まとめ

中国政治に影響を及ぼしていると考えられている二つの中国の特徴についてまとめました。気になるものがあれば、より詳しく調べてみてください。