注目の学問「公共政策学」をわかりやすく解説する!
- 2018.04.15
- 政治

こんにちは。編集長のアキです。今回は「公共政策学」に関して解説をしていきます。
「公共政策学」は僕らの生活と大きく関わっている学問なのです!
知っていればちょっぴりいいことがあるかも知れません!
今回はそんな「公共政策学」を解説していきます。
参考図書:「入門・公共政策学」中公新書
「公共政策」とはなにもの!?
「公共政策学」というぐらいですから、「公共政策」を扱っている学問です。
では「公共政策」とはなんなのでしょうか?
公共政策とは
「公共的問題を解決するための、解決の方向性と具体的手段」
とされています。
今度は「公共的問題」というワードが出てきてしまいました。
とにかく
公共的な問題を解決するための学問
です! 「公共的な問題」ってなんだー? ということで、次の段落では、この「公共的問題」について解説していきます!
「公共的問題」とは?
公共的問題とは
「社会で解決すべき問題と認識された問題」
と定義されています。
例えば、「子どもがなかなか計算ができるようにならない」問題があるとします。
これは基本的には個人の問題です。「計算の練習を頑張りましょう〜」ってのが基本です。
しかし、その問題が様々な調査によって社会全体の傾向として現れたら、「子どもの計算能力が低下している!!やばい!!」となって、「公共的問題」になります。
個人の問題なのか社会全体の問題なのかをしっかり吟味することも大切ですね!
「公共的問題」をどのように解決するの?
「公共的問題」についてはわかりました。その問題を解決するのが「政策」です。そしてその政策には「方向性」が必要です。
「方向性」って抽象的な言葉ですね。これをかみ砕くと、政策の「方向性」とは
政策の目的をしっかり決めること
です。
目的を決めるには、「政策の対象=誰に向けての政策なのか」を決めることも大切ですね。
公共政策が決まったらどうする?
公共政策とは、
政策ー施策ー事業
の流れで成り立っています。
詳しくいうと
「政策」は基本方針。
「施策」は基本方針を具体的にしたもの。
「事業」は「施策」をより具体的にした個別の企画。
といったところです。上の例に当てはめて考えてみると
「政策」が「子どもの計算能力を上昇させる」
「施策」が「小学校での算数の授業時間を増やす」
「事業」が「各学期で10時間の算数の時間を増やす」
これらの政策は基本的に政府によってとりおこなわれます。厚生労働省や農林水産省といったそれぞれの行政機関がそれぞれの「公共的問題」を担当しています。
しかし、最近では政府ばかりが「公共問題」を決めるわけではありません。政府にあまりお金がないので、全部は解決できなくなっているのです。
そこで登場するのが、「NPO」や民間企業が、公共的な問題を解決するようになっているのです。
政策を決めるのにどうしても避けられないこととは?
公共政策を決めるのは結局は「政治」です。
「社会」の中には利害関係がたくさんあります。
公共政策をやる「政府」にとっても、そのような利害関係を無視するわけにはいけません。
上の例をまた出してみましょう。
「算数の時間」を増やしてしまうと、当然他の科目の時間が減ってしまいます。すると算数以外の先生からは不満が出るでしょう。
ー「どうして算数ばかりが優遇されるんだ!おかしいじゃないか!」ー
やっぱり、国語の時間への配慮も必要ですよね。
これが「利害調整」です。
公共政策を決定するには、利害関係を調整する必要があり、利害調整を担当するのがいわゆる「政治」ということになります。
公共政策は「政治」による「利害調整」の結果、行われる!
いかがでしたでしょうか。「公共政策」の性格を含め、「公共政策学」とはどのようなものを研究しているのかについてお伝えしました。
以上になります。ここまで読んでくださりありがとうございました!
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