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【教養】知らないとヤバイ!?「水」と国家の関係

【教養】知らないとヤバイ!?「水」と国家の関係

こんにちは。秋です。教養シリーズの2本目。今日は国と水の関係を取り上げます。日本はいいですよね。雨がいっぱいあるから。世界には全然雨が降らない国とかうじゃうじゃありますもんね。

そんな国の指導者は雨とか水をしっかり確保しないと統治がままならないわけです。地理学者、ウィットフォーゲルは「水の理論」を作って、政治経済における水の重要性について説きました。

今回はこの「水の理論」をはじめとして、「水」と国家の関係についてサクッと解説していきます!

「水」の理論

ドイツ人の学者、ウィットフォーゲルは国家の政治、経済における「水」とりわけ「水利」の重要性を説きました。

国家にとって水を安定的に確保することはとっても重要なことです。でも、雨があまり降らなかったり、季節によって降る量が安定しない国や地域にとっては、少ない水を有効に使うことがマストです。

そのために重要になってくるのが「灌漑」や「ダム建設」ですね。「灌漑」や「ダム建設」をするには必要なのは何でしょうか?

これは「人」ですね。人がいないと「灌漑設備」や「ダム」も作れません。人を動員するには権力が必要です。大きな水利事業に人を動員するために必要になるのが専制国家であるとウィットフォーゲルは言うのです。

専制国家ってのは中央にとても強い政府がいる国家体制のこと。水の供給に不安がある国家は水の供給を安定化させるためにめっちゃ規模の大きい工事をしないといけない。大きな工事には人が必要になる。人を工事現場で働かせなくてはいけない。働かせるためには大きな権力を持った政府が主導するしかないというわけですな。

中国という実例

中国は実際にウィットフォーゲルが「水の理論」を打ち立てる上で対象になった国家です。前の記事でも言ったように、中国の北部・中原地方はあまり雨が降りません。しかし、一度降ると、黄河はたびたび決壊し、流域は大きな影響を受けました。

中国政府にとって水を安定的に供給するためには、黄河を何とか安定化させる必要がある。水利が必要なわけです。

そもそも黄河はなぜ氾濫しやすいかというと、黄河流域にある黄土高原を通過する中で黄河に大量の土が流入します。土は川の河口まで流れて堆積。積もりに積もった土のおかげで黄河の川床は上昇してしまい、雨が降るとすぐに決壊、どばーとなってしまうわけですね。

黄河を治水するために17世紀ごろから、後世に残るような大規模な水利事業が行われました。しかし、決定的な対策は行われず…今に至っています。

しかし、歴史を振り返ってみても中国は2000年間ずっと、皇帝がトップに君臨する専制国家でしたし、黄河をはじめとする水利事業には多くの人員が動員されました。

ウィットフォーゲルの水の理論は賛否両論を巻き起こしましたが、中国には当てはまりそうです。(中国を研究して打ち出した理論なんだから当たり前だろというツッコミは受け付けません)

まとめ

アフリカビジネスなどであまり雨の降らない地域に行かれる方も多いかと思います。雨の降らない地域では国家との関係がセンシティブになる可能性があるからです。「水の理論」によれば、雨の降らない地域には専制国家が誕生しやすく、治安を不安定にさせる可能性があります。

中国という先例を頭に入れておくことでビジネスの現場でも幅広い視座を持っていけるかもしれません。