【リディラバ】高齢化社会における地域包括ケアを考えよう①

【リディラバ】高齢化社会における地域包括ケアを考えよう①

本稿はリディラバツアーに参加して考えたことです。

リディラバツアーに参加しました

さて、先日、リディラバのスタディーツアーに参加してきました。

テーマは

「高齢化社会における地域包括ケアを考える」

です。

実際の病院暮らしの保健室の見学を通じて、高齢化社会時代の「医療」への新たなアプローチとして進められている取り組みを学ぼうということです。

西先生の講演

川崎市立井田病院に到着した後、応接室に通されます。ツアーの初めに講師である西先生から「デザイン×医療」をテーマに講演をいただきました。以下、講演の要約です。

これまでの井田病院とこれからの井田病院

井田病院は急性期病院として、命を救うことを最優先の目的にしてきました。しかし、21世紀では医療をする対象として「急性病」だけではなく「慢性病」(認知症・ガンなど)の存在感も高まってきました。しかし、「慢性病」を治療するには今の病院のデザインはマッチしていないんです。ですが、慢性病の患者さんが過ごすのにぴったりな施設は今のところありません。これは大変困ったことです。

これまでの介護施設とこれからの介護施設

介護施設のでデザインの問題に移ります。旧来型の介護施設は床は平坦で安全重視です。これは管理する側の哲学に立っています。しかし、新たなタイプの介護施設はソファーや段差を設けて、入所者が自分の空間を作りやすいものになっています。入所者の目線に立つという哲学に立っているわけです。入所者から「生活」を奪ってしまうと「生きる力」が失われてしまいます。そういう意味では後者のデザインが望ましいのではないかと思っています。

これまでの医療とこれからの医療

「中動態」について説明します。医者はこれまで患者さんに対して「この薬を飲めば治りますよ」というようにある意味脅迫めいた文言で患者さんを管理してきました。これによって、患者さんは生きる力を失ってきました。どういうことかというと、患者さんが自発的に選んだような選択も実際には医者の言いなりになっていただけということです。この状態を「中動態」と言います。これに関連して、医療界の非民主制ということも挙げられます。21世紀では多くのものが民主化してきました。出版界では電子書籍やブログ、製造業では3Dプリンターなどなど。一般の人でも自ら発信できるようになってきました。これを民主化と表現するならば、医療はまだ医療関係者が力を持っている領域です。非民主的なのです。

21世紀型の病院とはどういうものなのでしょうか。先ほど述べたように、患者さんから「生活」を奪うと患者さんの「生きる力」は失われてしまいます。そのため患者さんが生きる力を持てるような病院のデザインを考えていく必要があります。これらのことを踏まえて、病院の施設見学をしに行きましょう。(続く)

終わりに…だけど終わらない

意外と長くなってしまいました。なので、2回に分けたいと思います。前半部分はこれまで。後半は病院の見学と後半の講演、自分の感想らしきものを書けたらなと思います。よろしくお願いします。

後半はこちら

【緩和病棟】高齢化社会における地域包括ケアを考えよう②