台湾のアイデンティティとは?わかりやすく解説!

台湾のアイデンティティとは?わかりやすく解説!

この記事では台湾のアイデンティティについて詳しく解説しています。台湾は中華文明の中に含まれていますが、中国文化への反発も持っています。

中国との関係上、複雑な感情が入り混じる台湾人のアイデンティティとは何なのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

華人社会の台湾

台湾は漢文化≒中華文化の社会です。中華文化が主流であるため台湾の中でも「華人」や「華語」などの言葉が使われます。

台湾自身も中華文明の正統な後継者を自任しています。国共内戦に勝利した中国共産党が建国した大陸中国は国民党からすれば邪道。自らこそが純粋な中華文明の文化を受け継いでいるとしています。

蒋介石は台湾へ敗走する際に大量の文物を持ち込みました。現在でも故宮博物院には北京の故宮博物院よりも充実した展示がされています。

台湾で使用される文字は繁体字です。繁体字は大陸中国で使用される簡体字よりも古典的。中華文明の原点を保存しようとする考えがうかがえます。

日常会話で使われる言い回しや文章表現、語順などもどこか古めかしいのが台湾の特徴。古典教育にも力を入れています。

台湾は文化・言語・民族上、中華文明の色合いを強く持っています。台湾のアイデンティティには確実に中華文明が含まれています。

台湾人独自のアイデンティティとは?

台湾人のアイデンティティは中華文明だけであるとすぐに断定することはできません。なぜなら台湾は中国大陸と分かれてすでに100年以上が経過しているからです。

この100年で台湾の中に大陸中国とは別の歴史や社会的まとまりが形成されました。その結果、台湾の中には中国とは別のアイデンティティが根付いています。

政治制度はその代表例でしょう。台湾は自由民主主義に重きを置く憲法を持っています。特に1990年代以降は民主化を達成し、政府や国家の民主的正統性は高い水準にあります。中国共産党による独裁政権とはかけ離れた政治体制です。

政治体制以外にも文化や風俗などの違いから台湾人の中には「中国とは異なる我々」との意識が根付いています。台湾住民は自身を「中国人」ではなく「台湾人」であると認識しているでしょう。

特に台湾人が中国とは違うとの認識を強めたのが民主化を達成した李登輝政権以降でした。李登輝は「新台湾人」の概念を提唱し、台湾が中国とは異なる国家であることを強調し始めたからです。

以上のように大陸中国との様々な差異から台湾人は独自のアイデンティティを育んでいます。