【観測気球】和牛商品券を信じちゃった人は政治を勉強したほうがいいよ

【観測気球】和牛商品券を信じちゃった人は政治を勉強したほうがいいよ

新型コロナウイルスによる人々の行動制限によって消費行動が落ち込み、経済が深刻なダメージを受けています。

政府も対策に乗り出していて、来週には所得減少世帯に対して1世帯あたり30万円を給付することを目玉とした緊急経済対策が取りまとめられる予定です。

その緊急経済対策が取りまとめられる過程の中で多くの日本人が驚くような経済対策案が発表されました。

それが「和牛商品券」です。これは政府の緊急経済対策に対して自民党からの提言を取りまとめる中で出てきたもの。この案に対して多くの日本人が「ムキー」と怒り始めました。

「現金給付が先!」

「家賃保証をしてくれ!!」

「この後に及んで利権丸出しとかあり得ない!!!」

などなど。

ちょっとみなさん落ち着いてくれ。

来週取りまとめられる予定の緊急経済対策をみてみよう。「和牛商品券」なんて盛り込まれないよ。

結局「和牛商品券」をめぐっては自民党農林部会の中でちょっと出てきた「和牛商品券」という一案に対して国民が過剰に反応したというのがオチでしょう。

自民党の部会には日々多くの団体から多くの陳情が寄せられます。「和牛商品券」もコロナ渦の中ではむしろ出てきて当たり前レベルの陳情です。

しかし政府としては現金ではなく商品券での給付はどうかという選択肢を検討してみたかったのでしょう。そこで「観測気球(アドバルーン)」を飛ばしたのではないか。

「観測気球」とは政府/与党が検討中の政策案をわざとマスコミに流させて国民の反応を見ることです。

これは政治の世界での常套手段。政策を作っている最中に世論の反応を探るためのものです。

実際には今回の経済対策をまとめる中でも「和牛商品券」以外に多くの「観測気球」が飛ばされました。

当初、政府/自民党は1世帯あたり10万円の現金給付を行うとしていました。しかし、気づいてみたら金額は30万円になっています。

「10万円」の「観測気球」を飛ばしてみたら国民からの反応が芳しくなかったために「20万円」「30万円」と給付金額を増やしていったというところでしょう。

政府は政策の落としどころを探っています。国民が納得してくれるギリギリのところを攻めたい。「観測気球」は政府と国民の間をつなぐとても重要なものです。

「観測気球」には他の側面もあります。自民党議員にとって政府の経済対策に「和牛商品券」を提案したことは自分の実績作りになります。実際に実現しなくともです。自分が活動している感じを出すことが政治家にとって何より大切なことだからです。

とにかく観測気球を信じてしまった人は政治を勉強した方がよいと思います。観測気球に対していちいち過剰に反応していては今後の寿命に関わります。

あ、観測気球だ。政府にはどのような狙いがあるのかな〜と悠然と構えられるようになりましょう。過激に反応するのは一部のネットに張り付いている人だけで十分です。