そもそも安全保障とは?わかりやすく解説します!

そもそも安全保障とは?わかりやすく解説します!

はいどうも。アキです。今日は安全保障についてのお話をしたいと思います。

定義が難しいのが安全保障!

「安全保障」と一言言っても明確な定義が存在しないんですよね。一応の定義を紹介します。

ある主体がその主体にとってかけがえのない何らかの価値を、何らかの脅威から何らの手段によって守る

『安全保障学入門 p.3』

なぜ定義が難しいのか?それは安全保障について考えるには様々な立場があるから。安全保障には様々な学派があり、学派によって世界観が異なるため、安全保障の意味を確定させることができないというわけです。

古くからある安全保障の考え方

ここでは古くからある安全保障の考え方についていくつかの立場をご紹介します。

リアリズム

リアリズムは簡単に言えば武力による世界平和の実現を狙う人たちの立場です。リアリズムはこの世界はアナーキー(無政府)状態にあると考えます。そのためアナーキーの中で各国は原則として自らの主権や安全を自らの力で確保しないといけないと考える学派です。

そのため、安全保障を考える際にリアリズムは国家の外敵を軍事的侵略から軍事力によって守ることを主張します。

リベラリズム

リベラリズムは国際政治における国家間の協調を重視する考え方です。リベラリズムを過度に軍事主義的と批判して、国家間が交流することで世界の安全が確保されると考えます。

自国が自国の安全を自らの力で確保するのではなく、国家間が貿易などでつながることで協調を行えば安全保障を確保できるとします。そのため政治や経済などの安全保障の非軍事的な側面にも目を向けるべきと考えます。

コスモポリタニズム

コスモポリタニズムは現代の社会を1つの人間社会システムとしてとらえる考え方です。人間の平等性を重視し、人権の確保や紛争の防止・解決を行おうとする考え方です。

そのために戦争や紛争が発生する前にグローバルなシステムを確立することで全人類が生命の安全が保障された社会に暮らせると考えるのです。

コンストラクティヴィズム

最近になってクローズアップされているのがコンストラクティヴィズムの考えです。

コンストラクティヴィズムは社会を理解するには人間のとは無関係に存在する「物理的事実」(重力とか)と人間の考え方や行動の相互作用の中で出てきた社会的事実を区別しなければならないと考えます。

その中で人間は国家や人間は人間の社会的な営みにより「構成された」世界の中で生きています。人間によって作られた規範や理念、文化、共通認識が私たちの考え方や行動に大きな影響を及ぼしているとするものです。

そのため安全保障を実現するには軍事力や国家の協調だけではなく、世界にある人間の規範や理念などに注目する必要があると考えます。

今ある安全保障の種類

総合安全保障

軍事的な側面や非軍事的な側面の両方を考えるのが総合安全保障です。国外からの脅威だけではなく、自然からの脅威も対象範囲とする考え方です。現在の日本でも主流となっている安全保障の考え方です。

集団安全保障

複数の国家が相互に武力を行使せず、構成国間の紛争を平和的に解決すること、それに違反して武力を行使した国に対してはほかのすべての構成国が力を合わせて軍事力の使用を含む集団的な強制措置を取ること。

共通の安全保障

共通の安全保障とは冷戦期のヨーロッパにおける東西対立に対処するために作られた概念です。東西の両陣営が戦争が起きれば被害は甚大な被害が生まれるため、戦争を避けることが共通の利益であるとして、敵ながらも協力し、望まない戦争を回避しようとすることが目指されました。

協調的安全保障

対立しているのかしていないのか不明確で不安的な地位における敵でも見方でもない国々の間の関係を安定させようとするのが協調的安全保障です。

人間の安全保障

国家の安全を実現しようとするだけでは不十分で一人一人の人間の安全の確保が目指されるべきだとの考え方から生まれたのが人間の安全保障です。

医療に関する問題や難民の地位に関する問題などでしばしばクローズアップされる考え方です。

まとめ

「今、日本の安全保障環境は厳しさを増しています」とよく耳にします。しかし「安全保障」とは何かを分かる人は少ないでしょう。この記事を通じて少しでもニュースや新聞を楽しめる人が増えると嬉しいです。